羊水検査・クアトロ検査
妊娠後の出産前検査
当院にて妊婦健診中の妊婦さんを対象に妊娠15週ないし16週で羊水検査とクアトロ検査ができます。
あくまでも患者さまの希望があれば行う任意検査です。
通常の妊婦健診には含まれませんのでどちらの検査も自費負担です。
※当院におかかりの患者様のみの対象とさせていただいております。
羊水検査
妊娠15~16週の妊婦さんのお腹から直接に針を通して子宮内の羊水中に浮いている胎児の細胞を採取します。
それを染色体分析することでダウン症などの染色体の数や形状の異常の有無を検査します。
いわゆる先天性の病気や遺伝病とされる病気がすべて診断されるわけでは決してありません。
合併症はあまりありませんが1%以下に流産などの危険性が報告されています。
検査前に詳しい説明と同意書の作成が必要です。
クアトロ検査
妊娠15~16週に母体から採血した血液を検査する(AFP, hCG, uE3, InhibinAの4項目を対象に)ことで行います。
非侵襲性の安全な検査ですがあくまでもスクリーニング検査です。対象疾患はダウン症、18トリソミーと開放性神経管奇形の3つです。
結果は例えばダウン症に対して患者さん一人ひとりの確率が「1/500」のように報告されます。カットオフ値を基準にスクリーニング陽性/スクリーニング陰性と報告されます。
スクリーニング陽性であっても、生まれる児が対象疾患に必ず罹患しているという意味ではなく、スクリーニング陰性であっても、対象疾患に罹患した児が絶対に生まれないという意味ではありません。
ダウン症などでクアトロ検査よりもより正確な情報を得るためには羊水検査による染色体分析が必要です。