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月経トラブル

月経痛・低容量ピルの処方

月経痛について

月経痛とは月経の開始から痛みとそれに伴う頭痛、悪心、嘔気などが始まり月経の終了とともにそれらの症状が消失するものをいいます。

 

月経困難症ともいいますが、大きく分けて機能性と器質性に分けられます。

 

機能性は特に婦人科的には病的な異常なく鎮痛薬などで痛みを適切に除いてあげることでよくなることがほとんどです。


器質性はバックグランドに子宮内膜症、子宮筋腫、卵巣腫瘍や骨盤内の炎症の基礎疾患があるために月経時に痛みがあります。

 

痛みに対しては鎮痛薬で落ち着くことも多いですが、バックグランドの病気を治していかないと痛みを十分に除けないこともあります。その場合は適切な診察と検査が必要でと思います。

低用量ピルについて

現在使われているピルはほとんどが低用量ピルで不必要に副作用を怖がらなくていいと思います。

ただ、初期には吐き気や気分不良が生じたりや、血栓症の因果関係から喫煙者、高血圧などのリスクファクターの評価が必要です。

ピルは大きく分けて次の通りにに大別されます。

(1)避妊用ピル

(2)治療用ピル

避妊用ピル

排卵抑制、精子が子宮に入りづらくなる、受精卵が着床しづらくなるといった機序で避妊効果を有します。

ピルの服用にあたってはきちんとした問診で喫煙歴、高血圧、婦人科や乳房疾患の有無、血栓症の既往歴など複数の項目に対して問診票に記入していただきます。

1日1回のピルの服用で100%近い避妊効果がありますが、最初の服用周期の1ヶ月は効果が安定しないこともありコンドームなどを併用するバックアップをお勧めしています。

毎月規則正しく月経がきます。

月経の量は少なくなります。

妊娠を希望するときはピルの服用を中止すればすぐに正常の排卵周期に戻りますので妊娠の可能性を取り戻すことになります。

 

緊急避妊

緊急避妊は、あらかじめ避妊をしなかった、あるいは避妊に失敗してしまったなど妊娠を望まない性行為を行ってしまった場合に妊娠を防止する方法です。

緊急避妊にはノルレボ錠のジェネリックである『レボノルゲストレル錠 1.5mg』を使用しています。

保険外診療のため、料金は8,800円(税込)(薬代、診療代含む)となります。


※緊急避妊は性行為後72時間以内の服用が必要となります。
お早めにご相談ください。

 

治療用ピル

ピルは月経困難症(月経痛)、過多月経(月経量が多い)、月経前緊張症(PMS)などの症状緩和や月経不順の改善効果があります。
また、長期に服用することで子宮体がんや卵巣がんの予防効果も報告されています。

ピルはとても安全な薬です。ピルの服用で種々の症状を改善して、生活のQOLを高めて快適な日常生活を送りませんか?