
子宮頚がんは、女性にとって大切な健康問題です。
早期に発見すれば必ず治癒するがんです。このがんはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって発生します。
HPVは性行為を通じて感染するウイルスです。
いちど感染しても多くの場合は自然にウイルスが排出されるとされています。
しかし、感染が一定期間持続すると子宮頚がんに進行することがあります。
そのため定期的な子宮頚がん検診が重要です。
子宮頚がん検診には、細胞診(多くは自治体からの一部費用負担いわゆる公費)とHPV検査(現状は自費負担)があります。
細胞診では子宮頚部から細胞を採取して、異常がないかを確認します。
またHPV検査は多数のHPVのうち高リスク型のウィルスの有無を調べます。
一般的には細胞診は性行為経験のある20代からの女性に対して行われます(異常がないときは2年に1回の頻度)。
HPV検査は自費負担でもあり必須の検査ではありませんが可能なら行うほうがいいと思います。
加えてHPVワクチンの接種(小学校6年生から高校1年生は全額公費負担)は子宮頚がんの予防において有効な手段とされます。
HPVワクチンはHPV感染を未然に防ぎ、がんの発症リスクを大幅に低下させる効果があります。
とりわけ性交渉を始める前の接種は強い予防効果が期待されます。
細胞診とHPV検査での子宮頚がん検診とHPVワクチン接種による子宮頚がん発症予防で子宮頚がんの撲滅を目指しています。
子宮頚がんは発症を予防し、仮に発症しても早期に発見できれば完治することができるがんです。
細胞診とHPV検査での子宮頚がん検査、積極的なHPVワクチンの接種を推奨します。

