子宮頸がんは、日本の女性がかかるがんの中で乳がん・大腸がん・胃がん・肺がんに続いて5番目に多いがんです。子宮の入り口の子宮頸部というところにできるがんで、2013年には2656人もの方が子宮頸がんで亡くなっています。
子宮頸がんは、下の図のように異形成(軽度・中等度・高度)から上皮内癌と云う段階を経て発症することが 知られています。
子宮頸がんの発生には、ヒトパピローマウィルス(HPV:Human Papillomavirus)の感染が関連しています。 ヒトパピローマウィルスはセックスにより感染することが知られているウィルスです。
HPVには種類があり、ハイリスク型HPVに感染しているからといって必ず子宮がんになるわけではありません。 ほとんどが一過性の感染で自然消失します。子宮頸がんの原因はハイリスク型の持続感染で、持続感染がある場合は 全例ではありませんが子宮頸がんになる可能性があります。
どの型のHPVに感染しているかは、タイピング検査で知ることができます。 特にHPV16とHPV18は他のタイプに比べて高頻度に検出されており、子宮頸がんの感染型を知ることは とても重要なことです。
HPVのタイピング検査は、全ての施設で出来るものではありません。 当院ではHPVのタイピング検査を行い、その結果を患者様に適切に説明しています。 お気軽にご相談ください。
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